隣のキミ



そんな時に声をかけた
一人の男子。


「片岡…………」



「おい、片岡やめとけよ」

「無茶だって」

周りの人が止めるが
片岡は私と
将吾の所まで来た。


「こいつかよ、瑠実」


将吾が片岡を睨みつける。


「お前さぁ、勘違い激しい」

「は?」

「俺はただ、女殴る男が
 許せないだけ。
 岡崎はただの同じクラスの
 友達だから。」



そう言った片岡を
将吾は一発殴って
『ただじゃすまねぇぞ』
と一言言って
何処かへ行ってしまった。



「…………片岡」

「大丈夫?その傷」


そう言って優しい目で
私を見てきた。


「瑠実っ」

私の友達が駆け寄り
片岡も何処かへ
行ってしまった。


「うん。大丈夫」

「ほんと別れなよお」

「……………。」