「………会いたい」





華恋がいまにも消えそうな声でつぶやいた。






2人の強く握った手は

小刻みに震えている。






お父さんとお母さんに




“会いたい”







「あたし達、


両親に会いたい!!

たとえ捨てられた子でも、愛されてなくても

お父さんとお母さんに会いたい!!」






姫花が心の叫びを声にだした。