姫花は高校生として自立している今でも

時々

夢を見る。

そこはいつも闇の中


一点の光も見えなくて



一筋の希望も感じられない。





“誰からも愛されてない”



“親に捨てられた子”





沢山の叫び声や怒鳴り声が

孤独に埋もれる姫花を取り囲む。











―――信じられるのは






微かに感じる華恋の手のぬくもりだけ―――