しばらくし、
顔を洗っのにも関わらず眠そうな顔を擦りながらヨロヨロと戻ってきた。




「まったく…
高校生なんだから自分で起きなさいよ!!」


華恋は椅子に座りながら
だいぶ伸びた髪を
丁寧にコテで巻き
鏡越しに睨んでいる。



「ふわぁ~い…」


ドカッと座り
トーストをかじりながら
再び眠りの世界に入り込もうとした姫花に気づき
一瞬手を止めた後くるりと振り返った。


「起きろぉ!!!」



「はいッ!!!」


その拍子にバチンッと
とじたコテからシュウウと白い煙がたつ。


毎朝の事だが
どうやら華恋の活火山は今日も噴火直前らしい…