冷たく言い放った華恋に 涙目になりながらすがりついた。 「だって、だって~」 ガクッと椅子から落ちて床に膝をついた。 「だいたい方程式とか 因数分解なんて これからの人生に必要な訳がないじゃない!! あたしは興味のないものは 覚えないタイプなのっ!!」 姫花が心で言い訳を叫んで 数学に逆ギレをするのも毎度のこと。 「覚えないじゃなくて 覚えられない。でしょ?」 「そうかも…」 教室はテスト勉強から解放された 生徒達の話し声で だいぶにぎやかになっている。