そんな事を思っていると、後ろから声をかけられた。

「図書委員、もう入っていい?」

「へ?」

聞き覚えのある、少し低くて耳に心地好い声が後ろから聞こえた。

「ぁ…、どうぞ。」

振り返るとそこには昨日から私の頭の中を支配していた張本人だった。

(ま、松本君!なんで?!)

今さっきまで彼の事を考えていたのに、突然本人が目の前に現れてかなり驚いた。



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