「ご利用、ありがとうございました…。」 ペコッとお辞儀をして、笑顔で彼を見た。 (あれ?少し顔…赤い?んー??) 更によく表情を見ようと首を傾げると彼は顔を背けてしまった。 「…また来る。」 「は、ぃ…。」 ~私は、旧館を後にする松本 龍之介<まつもと りゅうのすけ>君の背中から目が離せなくて、姿が見えなくなるまで見つめていた。これが恋の始まりとも知らずに。ここが、私と彼を繋ぐ場所。~ .