ー次の日ー


私が、次の教科の準備をしていたら廊下に知らない学校の制服を来た美女がいた。


一瞬、見とれてしまったが彼女は誰かを探している様子だった。


思い切って話してみることにした、が、それが間違いだっった。


声をかけるとお姫様がやる様な可愛らしいお辞儀をして自己紹介をした。


彼女の名前は、清流院百恵さん（セイリュウイン　モモエ）。


清流院グループという新しくできた大手企業の会社の社長が百恵さんのお父さんでその秘書がお母さんらしい。


誰を探しているのかを聞いたが名前を聞いてびっくりした。


・・・・・・葵君・・・。


学校のみんなは、誰一人として葵様を“葵君”とは呼ばない。


びっくりしている私に百恵さんはこんなことも言った。


・・・・・・彼と婚約してるの・・・。


涙が溢れそうな私の前に葵様がいた。


心の中で彼に、この人との婚約話を否定してもらいたかった。


しかし、彼が口にしたのは彼女との婚約が本当だということ・・・


私は思わずその場から逃げ出してしまった。


溢れる涙を堪えきれず流しながら向かった先は‘屋上’。