「玲華?」 あたしの目から反らさずに見つめる、隣の席の男…。 名前も何も知らない男… 返事さえもしないのに助けてくれた…。 何で…? 「玲華?」 「取っ…て…ないよ…」 あたしが言うと安心したように先輩たちの方を向いた。