拳を握りしめた。 爪が皮膚に食い込んで痛いのも忘れて…。 「入らないんですか?」 「あ…」 あの時の看護婦さん… 「お母さんに会わないんですか?」 「…」 若い看護婦さん… あたしを心配してくれているようだった…。 でも今のあたしには、うっとおしい…