ワタベくんが、よかったって言って、笑ってくれた。私の事で喜んでくれるなんて嬉しい。
「あれ、シンゴくんとレミちゃんって、そんなに仲良かったっけー?」
「はい、休んでる間仕事の内容とかメールしてくれたんです、ワタベくん」
「へー、そうなんだ?」

前田先輩がニヤニヤしててすごく怪しい。何か、面白い事でもあったのかな。
「あ、僕仕事残ってたんだ」
「頑張ってね、ワタベくん」
ワタベくんに手を振ってると、前田先輩が私の顔を覗きこんで来た。

「前田先輩!?なんかありました?」
「レミちゃんさ……この前の収録とかで、もしかしてヒロとなんかあった?」
「は、はい?いきなり何言って……」
何かあっただなんて聞かないで欲しい。バスタオル姿を見られただなんて、言えるわけがないじゃないか。