ごめんね、ごめんね。
誕生日までもうちょっとだから、あと少しだけ私に時間をください。

更に強くヒロくんを、抱きしめた。

「ごめんね…ヒロくん……」

そう言って、小さなヒロくんにキスした。ほんの少しだけ、触れるキスをした。



唇を離すと、ヒロくんは私の腕の中をすり抜けて、どこかに消えていった。

冷たい風が吹いた。




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