「ごめん、ヒロくん待った?!」 「……お前、足音うるさい」 「え、気をつけた…よ?」 本当は嘘。いつもうるさいって言われるけど、なかなか癖は直らない。 しかも今日は尚更。 初日に遅刻なんて笑えないから、急ぐのもしょうがない。 「何変な顔してんだよ」 「っ!!変な顔とは失礼な!」 「…いいから早く行くぞ。初日から遅刻しちゃいますよレミちゃん」 「行くよ!!」 ヒロくんの後を、私はついていく。 慣れたように玄関を開けるヒロくん。