スカイハイ




「じゃあ、ここの道を真っ直ぐ進んで行って。金魚掬いとかやりながらね」
お祭りに来て、前田先輩の指示を聞く。
やっぱり今日はモデルって事になってるから、先輩の対応がいつもとは違う。

「ごほっ…う……」
咳が出た。最近、いろいろ考え過ぎてあんまり眠れてないし、眠れたとしても変な体勢だから疲れが取れてないんだと思った。ちょっと風邪っぽい。
「レミちゃん、風邪?」
「い、いいえ!!大丈夫です」
こんのくらい大丈夫、何ともない。
こんな機会滅多にないし、今はこの仕事をちゃんとこなす事が最優先だ。

私とヒロくんは、屋台が並ぶ道を真っ直ぐ進んでいく。
「何で、手を繋がないんだよー」
ちょっと離れたところから先輩が言った。って言うか、手を繋ぐの?ヒロくんと?
「絶対繋がなくちゃいけないのかよ」
「当たり前だろ、雰囲気出ないし」