そうだ、連絡しろって言われたんだった。
私はスタジオの外に出てケータイを出した。だけどすぐ仕舞った。なんか今は、そうゆう気分じゃなかったんだ。

私はすぐ近くの駅まで早足で帰って、いつも寄る本屋にも寄らずに家に向かう。
私の家の前まできて、後ろを振り返って、ヒロくんの家を見る。
二階の一番端の部屋を見ると、まだ明かりがついていない事に少し安心する。
帰ってると、すぐに連絡しろってヒロくんが家に来るのを分かってるから。

私はそのまま家に入ると、まだお母さんもお父さんも帰ってきてないみたいだから、二階の自分の部屋に行く。
私は部屋に着いた途端、疲れていたせいか、ベットに倒れこんだ。
ヒロくんの事や仕事とか大変だった。
でも、ワタベくんと話せたのはすごく嬉しかったし、楽しかった。

私は連絡せずに、瞼を下ろした。