スカイハイ




私も負けじと走って繋いでいく。
「ギャッ!!!」
急いで繋いでいたから、自分が繋いだコードの位置を確認しないでいた。
そうしたら、自分で繋いだコードに足を引っ掛けてしまったのだ。

――ドテッ
まるで漫画みたいにおでこから転んだ。おでこがすごく痛い。それ以上に困った事がある。
私は、自分が持っていた膨大なコードの束を廊下にぶちまけてしまった。

「おい、大丈夫かよ」
声をかけられて振り向く。すると、スタジオ入りする前の衣装に着替えたヒロくんが立っていた。
深緑のセルフレームのメガネがすごく似合っていてカッコイイ……って今はそれどころじゃない。

「大丈夫じゃ……」
大丈夫じゃないって言いそうになって、口を手で覆う。