「…めっちゃブスになってますけど」 「は、……え?」 「百面相かよ、お前」 「百面相とは失礼な。私はもっと少ないよ、二十面相ですよ」 「そこツッコむとこじゃねーし」 小さく声を立てて、ヒロくんが笑う。 嗚呼、どうしてこの人は仕草の一つ一つがカッコイイのかな。 やっぱり、俳優になる人はちょっと違うのかな。ヒロくんから後光が出てる。 ヒロくんがふと、窓の外を指差した。 「あ、そろそろじゃね?」 「…あ、あー―――!!」