あたしは呆然とそれを眺めるしかなかった。 「美玲」 そのあまりにも冷たい声に あたしの肩がビクンと弾む。 「美玲もやりなよ」 そう言ってはさみを手渡してくる。 …何であたしまで… そんな心情とは裏腹に 体は勝手にはさみを受け取っていた。 それを見て、舞が満足げに笑う。