悪魔? or 天使?(上)




あたしは呆然とそれを眺めるしかなかった。



「美玲」



そのあまりにも冷たい声に


あたしの肩がビクンと弾む。




「美玲もやりなよ」




そう言ってはさみを手渡してくる。



…何であたしまで…




そんな心情とは裏腹に


体は勝手にはさみを受け取っていた。




それを見て、舞が満足げに笑う。