「……考えておきます……」 だから無理だって。 それなのに優里は真剣な顔して悩んだりして。 …本当に… 「…ばーか…」 「ふぇ?」 言われた意味がわからないのか、 目を丸くしている。 「会えただけで十分。 あ、そうだ。家の戸締りはちゃんとしてね」 「はぁい。心配しなくても大丈夫ですよぉ」 優里は無邪気に微笑む。