「でも、何があったんですかぁ? あんなに怪我して…」 「最近リアル格闘ゲームにハマっちゃってさ」 「なんてねぇ」 「…真似しないでよ」 それに、あたしはそんなに間抜けな発音してない。 「でも、美玲ちゃんが元気になってよかったですぅ。 すっごく心配したんですよぉ?」 優里は拗ねたように眉根を寄せて 唇を突き出す。 そんな幼稚な仕草が似合う彼女はとても年上には見えない。