悪魔? or 天使?(上)






その表情は何かに怯えているようだった。



…まぁ、はっきり見えたわけじゃないけど。




「…私が……偽物…?」




心なしか声が震えている。




「…偽物は私じゃない!!」




腹部を豪快に蹴り上げられる。




そして何度も手脚を踏みつけてくる。




「偽物はあんたでしょ!

…返してよ…返してよ!私の大切なもの!」




耳障りな声が辺りに響き渡っている。




あたしは目を瞑った。