「美玲!」 「―――っ」 あれだけ慌てていた両足がピタッと止まる。 ちょっと、急停止はやめてよ。 バランスをとるのは本体のあたしなんだから。 思わずこけそうになった。 「……何?」 しぶしぶ振り向くと、黒崎はニヤリと笑った。 「その顔の方が自然でいい。ウザそう」