もうどこを走っているのかもわからない。 本当に目的地に向かっているのか、 それとも同じ場所をぐるぐると回っているのか。 一向に家は見えない。 「……ゆう…り…っ」 バシャッ! 足元をすくわれ、水溜りの中に倒れる。 頭がぼーっとする。 たらふくご馳走になった頭痛薬のせいか。 そんなあたしを見て、悪魔は笑う。 見下すように、蔑むように。