体が限界に達していることをありありと物語っていた。 あたしは近くの外壁に背をつけて、立ち止まった。 「…はぁっ…はっ…っはぁ…っ」 優里のもとにたどり着くこともできない。 無力な虫けらは、必死に悪あがきすることさえも許されない。 それならそれでいい。 許されなくても、何でもいいよ。 あたしは走り続ける。 逃げ続ける。 現実逃避だって構わない。 それでも、今だけは夢を見ていたかった。 幸せな夢を、暖かい夢を。