この人はあたしの祖母に当たる人。
顔は見たことないけど、
もし何かあった時のための連絡先になっていた。
「彼女は知っているんですか?あたしと血が繋がってるって」
『…いや、話したことはありません。
あなたと接点を持たせたくなかったですから』
これが本当の祖母の態度か……。
母方の祖父母はすでに亡くなっているから、
あたしの唯一の親戚はこの老婆しかいない。
それが、この扱いとは…
「今までそちらで暮らしていたんじゃないんですか?」
もしかしたら子供がいるんじゃないかと思ってたけど、
まさか同い年だとはね。
偶然なのか。
必然なのか。



