悪魔? or 天使?(上)






「ありがとう。じゃあ」




「ちょっ、ちょっと美玲ちゃん?」




すぐに扉を閉めようとするあたしを見て、

優斗君が苦笑する。




「何かあったの?僕でいいなら相談乗るよ?」




優斗君はいい人だ。




いい人だけど…




「ありがとう。でも大丈夫だから」




「でも…」





「いいじゃねぇか。本人が言ってんだから。

じゃあな、美玲」




まだ渋っている優斗君を、黒崎が止める。