「どうせ俺は暇だからな。少しくらい付き合えよ」 「やだ」 あたしは逃げるように教室を飛び出した。 どうしてそこまで体が拒絶するのかわからないけど。 気持ち悪い。 吐き気がする。 頭痛も止まない。 「あ、おい。ちょっと待てよ!」 あたしは止まらない。 止まれない。 足が馬鹿の一つ覚えみたいに前進を続ける。