いつもよりざわついた朝のホームルーム。 原因はやはり噂の転入生についてだろう。 「それじゃあ入ってください」 夏川先生がよく通る声で廊下に呼びかける。 …そういえば久しぶりに見たなぁ… 英語担当らしいってことをつい最近知った。 ちゃんと授業受けてたつもりだったけど。 って、そんなことはどうでもいいよ。 問題は転入生だ。 静かに扉が開かれる。 そして、一人の少女が入って来た。