あたしは出された甘い紅茶を口に運びながら曖昧に答える。 だって人の色ボケなんて聞きたくもないでしょ。 あたしは生涯独り身っぽいし。 そうなったら優斗君と同棲でもしようか。 お金に困ることもないだろうし。 優里は何を思い出したのか知らないが、 頬をピンク色に染めてクネっている。 「何?相手も医者なの?」 「そうですよぉ。お父様の紹介で知り合ったんですけどねぇ」 お父様ねぇ…。 この人生粋のお嬢様だからなぁ。 悪い男に騙されないか心配。