「おい、そこのチビ」 後ろから聞きなれてしまった声がかかる。 慣れたくもない愛称付きで。 「うるさい、デカ」 「チビよかマシだ。 って、そんなこと言いに来たんじゃねーよ」 「じゃあ何?」 そこまで言って、ハッとする。 どうも彼にだけは鋭利な対応をしてしまう。 しかし空気と読んだのか、はたまた単純なのか全く気付いてない様子。 黒崎はダルそうに頭をかいて、躊躇ったあげく口を開いた。