「いひゃい、いひゃいっへ! ひょめん!ひれいー」 人を数学の種類みたいに言うな。 あたしは美玲であって比例ではないぞ。 でも可哀想だから解放してあげる。 「酷いなぁ…ホントのこと言っただけなのに」 「じゃあ何?あたしは今まで人間っぽくなかったの?」 梨花は素直に頷く。 もっかいつまんでやろうか。 「人間っていうより、人形っぽい? あ、今でも一般人とは違う感じだけど」 「いらんフォローをするな」 印象が悪くなる。