――――――――――――――――…… 一時間目の現国は事なきを得て、問題はこの休み時間という10分間だ。 あの鋭利な眼差しに籠った怨念は、どんなに鈍い人でも気付くだろう。 どんな質問攻めに遭うか… 「朝倉さん」 そら来た。 胸中で毒づきつつも、笑顔の準備をする。 「なんでしょう?」 なるべく友好的に答えるしかなさそうだ。