『…~~…っ…!!』
あたしは何かを必死で叫び続ける。
だけど、その背中が振り返ることはないって知ってる。
それでも藁にも縋る思いで、あたしは叫び続ける。
何度も、何度も。
馬鹿の一つ覚えみたいにあたしは叫ぶんだ。
でも、なんて言っているのかはあたしにもわからない。
『……っ…~っ!!』
姉はいつも最後に「死ね」と言って消えるんだ。
父さんは確か「生まれて来なければよかった」。
それでも酷いのに、あの人なんか特に最悪だったなぁ。
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