「優斗…っ君」



優斗君の力が強められる。



ダメ…だよ…



あの日のコト…思い出しちゃうから…



「やめて…優斗く…っ」



いやだ…っ



いやだいやだいやだ!!



「…ダメ…ッ苦しい…」



重い、苦しい、悲しい。



いやだ。助けて。




お母さん、苦しいよ。重いよ…。




「…優斗君ッ…!!」



あたしの声に、ハッとして優斗君が手を離す。



そして、あたしの意識はそこで途切れた…――。