悪魔? or 天使?(上)





近くの公園まで移動し、あたしは優斗君に手渡された缶コーヒーを口に付けてから話し出した。




この間黒崎に話したこと。


優里のコト。


姉のコト、父のコト。


そしてあの人のコト…。




それを話す間、優斗君はただ黙って話を聞いてくれた。



苦しくなって言葉に詰まると、



『無理しなくていいよ』



と頭をなでてくれた。




その度に涙が幾度となく零れ落ち、

あたしの枯れた頬を濡らした。



さながら、優里に話しているような感覚だ。



あたしの冷静な部分が、精神科医に向いてるんじゃないか?とか関係のないことを考えていた。