完全に無視された。 自嘲を胸に灯しながら、険しくなった女子の視線を受け止める。 だからこういう人気者は嫌いなんだ。 「よろしくね、美玲ちゃん」 「……ホントに二年だったのかよ」 柔らかく微笑む天使、優斗君。 顔も向けずに愚痴をこぼす悪魔、黒崎。