あたしもつられて眉間にしわを寄せる。 「僕らも協力するからさ。 崎山さんを助けてあげようよ」 何を偽善ぶったコトを… 「…あたし、そういうキャラじゃないんだけど… そういうのはさ、普通の小説に出てくるヒロインに頼めば?」 「キャラって、美玲ちゃん… 大丈夫だよ。ちゃんと美玲ちゃんもヒロインになれるよ」 「そういう問題ではなくてだねぇ…」 チラッと優斗君を見ると、 王子のようなスマイルで微笑みかけている。