「何ですかぃ?」 急いでるんだけど。 振り返ると、そこには不機嫌そうな黒崎の顔。 いや、当たり前か。 「何?じゃないだろ。 一人で納得されても困るんだよ。 で?崎山はどうすんの?あのままいじめられてんの見てんのかよ」 そういうことですか。 「じゃあ何?何の力もないあたしに 彼女が助けられるとでも? 馬鹿を言っちゃあいけないよ?」 「はぁ…あのなぁ…」 黒崎はまた深く溜息をつく。 「何さ」