「君はなんて言うの?」 「あたしは…」 口を開きかけたときだった。 キーンコーンカーンコーン… 「あ、ヤバい。遅刻だ!」 「そうだね。急いだ方がいいよ。じゃ、僕たちはこれで」 「じゃあな。チビ」 『嫌悪』と『憧憬』いう正反対な感情を植え付けて去っていく二人組。 しかし、どこに行くんだろう。 これから授業が始まるって言うのに。