――――――――――――――――――――




【好きだよ】


【……馬鹿じゃねぇの】



【璃久斗が好きなのは、先輩。わかってるよ、痛いくらい】



今、

胸が裂けそうなくらい

痛くて、苦しいのは、

自分の言葉が胸に刺さったから




だけど、それでも

璃久斗の口から

変わらない事実を聞くより



自分の声で届いた

璃久斗の気持ちに

嫌な刺はなかった。




【好きだよ、璃久斗】



【…ごめん】








ねぇ、




謝るなら


この腕を解いて。








わたしを放して。