「…目が覚めたら、杉本が来たこと伝えとくから、お前は一旦戻んな」 小さい子供に言うように、優しい物言いで相良くんは紗由に言った。 そこで紗由が頷いたかなんだかは分からないけれど、 ガララ 静かに、ただ扉が動いた音だけがもう一度聞こえた。