(……って啖呵を切ってみたけど、結祢ちゃんに攻撃を当てずにあいつを攻撃する方法なんて、俺……思いついてないじゃん!)
どうすんのさと苦悩して髪をくしやりと掴んだディザスに
「ディザス。いい考えがあるぜ。……耳、貸せ。」
「うわっ!?ク、クレイ、何だよ……?」
クレイが彼の耳を引っ張って、ある作戦を耳打ちする。
その瞬間、ディザスの口元が怒ったようにへの字に曲がった。
「いくらクレイの言うことでも、結祢ちゃんを見捨ててとんずらしようなんて俺は聞けないよ!」
「バ、バカ……大声で言ったらバレちまうだろうが!」
「バカって何だよ!?クレイがそんな非情な奴なんて……一発お仕置きして反省させてやるからな!攻撃魔法、スピアーレイン!」
ディザスは、左手に嵌めたドクロの指輪に右手を置いて、攻撃魔法を発動させた。
腕輪から灰色の光が放たれ、光から形作られた無数の槍がクレイに降り注ぐ。


