「えっ……な、何言ってんだよ!?俺とクレイは、父親である閻魔から下界のエネルギーを集めるよう頼まれたんだ!なのに、なんで母さんが邪魔するんだよ!?」
「親父の奴……おふくろに懐柔されやがったんだな。」
ティディの代わりに、クレイが忌々しげな口調でディザスの質問に答えた。
「な、何が何だか、わからなくなってきました……。」
話に付いていけず、結祢はうーんと頭を抱える。
「詳しい事情は、よく知らないわ。あたしはただロール様に頼まれただけだもの。“はい”か“いいえ”で早く答えてちょうだい。さもないと……結祢の無事が保障できなくなるわ。」
「くっそう……どうすりゃいいんだよ、クレイ?結祢ちゃんを人質にとられちゃってたら、うかつに攻撃できないじゃん……。」
ティディに聞こえないようにと、ひそひそ声でクレイに訊くディザス。


