双子悪魔のホームステイ




「そうよ、結祢。あたしは、美麗死神のティディ。あんたのことは、双子悪魔ちゃんをおびき寄せるために利用させてもらったってわけ。」


ティディは全く悪びれる様子もなく言ってのけると、結祢を拘束したままふわりと地面から浮き上がった。



「結祢ちゃんを返せ!」


「あんた達があたしの言う条件を呑むなら、無傷で返してあげてもいいわよ。」


「ちっ……足元見やがって。」


ティディの偉そうな態度に、クレイが舌打ちしながら毒づく。



「条件って何だよ!?」


「ふふっ……そんなに難しいことじゃないわ。条件は、あんた達二人が大人しく天界に戻ること。これはあんた達の母親……ロール様からの命令よ。」