「ゆ、結祢ちゃん!」 「変な動きしちゃダメよ?手元が狂っちゃうわ。」 ティディは今までとなんら変わりない口調で言うと、結祢の首元に冷たく鋭い刃物を押し当てた。 (こ、これ……大きな鎌ですか……?それに、ティディさんの姿ってまるで……) 「し、死神……?」 微かに顔を上に上げて本性を露わにしたティディの姿を見て、結祢は連想される者を声に出した。 体を裕に支えられそうなほど大きな漆黒の翼、黒いフードコートに大鎌……その姿は人間が思い描く死神そのものだった。