「な、な、な、何するんですか、ティディさん!?し、心臓止まるかと思いましたよ!」
「結祢……あんたって、とっても可愛い。だけど、どうしてもあたしのような妖艶な魅力を手に入れたいって言うなら……あんたにだけ教えてあげてもいいわよ?」
ティディに耳元で囁かれ、結祢の顔にカアッと血が上った。
ピンクのマニキュアが塗られた右手人差し指の爪が、結祢の首をツーッと撫でていく。
「わ、わ、わ、わた、私は……そ、その……」
「照れなくていいじゃない。お風呂で語り合った中でしょ。」
結祢の肩を抱いている方とは反対側のティディの左手が、結祢の髪を撫でようとした時。
「結祢ちゃん!!」
「結祢!」


