同日の夜、十二時を回った頃。
(はあ……なぜか眠れませんね……。)
二部屋ある部屋の内の一部屋を一人で占領して布団に横になっていた結祢は、言いようのないモヤモヤ感に苛まれ眠れていなかった。
入浴中の双子悪魔との会話が頭の中をぐるぐる巡る。
『ようやく出て行きやがったな、あの野郎……。』
『俺達を差し置いて結祢ちゃんと仲良く話すなんて、ちょっとジェラシーだよなあ。』
(私にも非はあったのかもしれませんね……。)
そう思いながら、結祢は自分の発言を思い返す。
『ティディさんを悪く言わないで下さい!あの方はすごく優しくて良い人なんですから!』


