「ほう……そこまで言うってことは相当な自信あるんだな?そうと決まりゃ、さっさと準備して付いて来い。」
「先、行ってるからねー、結祢ちゃん!」
ヒラヒラ手を振って部屋から出て行った二人の背中を見送りながら、
「ああ……もう、お嫁に行けませんね……。」
両手を床に着き、敗北感にガクリと肩を落としつつも、いそいそと温泉に向かう結祢。
一階の廊下を突き進んで、突き当たりを左に曲がった所に温泉はあった。
更衣室は男女別々だが、温泉は混浴の露天風呂である。
「気持ちいいよなあ、クレイー。結祢ちゃん、来るかなあ?」
「さあな。豪語した手前、更衣室まで来てはみたが、いざ入るとなると躊躇しているっつうところじゃねえか?」


