双子悪魔のホームステイ




「なっ……宿泊券を当てたのは私なんですよ!なんで、私が自腹なんですか!」


「ごめんね、結祢ちゃん!俺……どうしてもクレイに来てほしいんだ。この通り!」


詣るように手を合わせて懇願するディザスを見て、結祢はついに折れた。



「はあ……わかりました。わかりましたよ!貯金下ろして、自腹で行きますから……そんな申し訳無さそうな顔しないで下さい。」


「ありがとう、結祢ちゃん!太っ腹でお人好しな結祢ちゃん、大好きだよ!」


「それって……誉められているんでしょうか?すごく複雑な気持ちなんですけど……。」


クレイとハイタッチをして部屋を走り回るディザスに、結祢は呆れたような表情を向けるのだった……。