双子悪魔のホームステイ




「俺を除け者にするなよー。いくら二人が仲良しだからって……」


「仲良しじゃありません!!」

「仲良しじゃねえって!」


息ピッタリの二人に、ディザスはますますむくれる。



「俺……お邪魔みたいだからちょっと散歩してくる。」


「ま、待って下さい、ディザス君!邪魔なんかじゃありません!」


窓から出て行こうとするディザスを、結祢が背中に抱き付いて押し止める。



「そ、そうです、ディザス君!温泉……一緒に行きませんか?」


「ふうん……意外と大胆だな、結祢。」


茶化すクレイをキッと睨み付けてから、結祢は言葉を続ける。



「結祢ちゃん……。俺、一緒に行っていいの……?」


「も、もちろんです!クレイ君にはああ言いましたが、誘う相手が見つからなくて困ってたところなんですよ……。是非ともお願いします。」